
Web3の全体像をつかみたい方向け。内容としてはNFTからクリプトを知った人と暗号資産からはじめた人では同じクリプトでもカバーしているボキャブラリーが異なるので、そこをカバーできるよう他の記事にはあまり触れられていないプラスαの知識をもりこみました。本記事はA-D編です。

今回はWeb3の時代で台頭したワードから厳選したものを12 words ピックアップしました。
NFTからクリプトを始めた人と、暗号資産から入った人ではカバーしているワードが異なるなと気づき、その橋渡しとなるようなワード集をつくってみました!
Twitterをふだん活用されている方でも、
意外と知らないワードが含まれているかもしれません。
ぜひこの記事をきっかけに興味持ってもらえれば幸いです。
目次
Arbitrum
EtheriumのL2(レイヤー2)で最大規模。プリンストン大学の研究室主体の開発企業Offchain Labsによるプロジェクト。
引用:https://arbitrum.io/
ブリッジにロックされている資産(アセット)の総価値(TVL:Total Volume Locked)は2022年4月現在 4位となっている。
イーサリアムブリッジのマーケットシェア率は現在 18.3 %で 3位と高いシェアとなっている。
ちなみに1位はPolygon Bridge。
Axie Infinity
ベトナムのSky Mavisによって開発されたブロックチェーンゲーム。

お互いのAxieと呼ばれるモンスターのNFTを3対3で戦わせ、勝利するとSLPという資産価値のある仮想通貨が得られる。

バトルシステムは所有するさまざまな効果のあるカードをだしあって、先に相手のAxieの体力を0にした方が勝ち。
クリティカルやバックドアの要素もあり、工夫や戦術が求められる。
話題を呼んだのは「スカラー制度」で、これはAxieというNFTが入ったアカウントを人に貸すことができるシステム。
これにより、自分はゲームをプレイしなくても、代わりに人に貸して、儲けを○:○で分配して稼ぐことができる。
フィリピンでは社会現象になり、スカラー(アカウントを貸してもらう側)を志す人が多かった。
中にはAxieの稼ぎだけで家を購入した猛者も。
Azuki
PFP(Profile for Picture)のNFTコレクションとして人気のシリーズ。

10,000体限定のGenerativeですが、1作品ごとのつくりがかなり練られており、非常に高クオリティなプロジェクトです。
Floorの最低価格は現時点(2022/4/19現在)で23 ETH(約900万円)。
Volume tradedは脅威の184,900 ETHです。
保有することで得られる特典として、The Gardenへの会員アクセス権があります。
また今後は、ストリートウェアとのコラボやNFTのドロップ、ライブイベントなども計画されており、順次公開される予定です。
詳しくはマインドマップ等に公開されているので、参考にしてみてください。
Binance
世界最大級の仮想通貨取引所。
取り扱っている仮想通貨の種類も最大規模で、日本の取引所よりもはるかに多い。
マイナーなアルトコインも扱っている。
日本円には対応していないので、日本から入金する場合は、日本の取引所で円を仮想通貨に換金する必要があるが、入金手数料は無料で利用できる。
取引手数料は一律 0.1 %となっている。
BNBチェーンネットワークもローンチされており、バイナンスが発行したBNBという仮想通貨を使用できる。
Blockchain Trilemmma
Etheriumの考案者Vitalik Buterinによって提唱された、「スケーラビリティ」と「分散化」と「セキュリティ」は3つ同時に実現することは不可能だとする概念です。
例えば「分散化」を優先するば、全ノードの同期や検証にその分リソースやコストが割かれるので、「スケーラビリティ」が犠牲になります。ただし、この場合、高い分散性や検証力によって「セキュリティ」は高められます。
このようにどれかを優先すれば、どれかしら少なくとも1つは脆弱になってしまうことを指します。
Bored Ape Yacht Club (BAYC)
世界で最も人気のあるNFTプロジェクトの1つ。Generativeでパーツがランダムに組み合わされており、希少性の高いパーツを持つNFTはレア度も高いです。
類人猿をモチーフにしたNFTで、世界ではジャスティン・ビーバーなど、日本では関口メンディーさんなどのセレブたちが購入したことにより、大きな話題となりました。
今では非常に高価な値段で取引されており、ステータスの証となっています。
Crypto
暗号資産のことを指します。もともとは「Cryptocurrency」の略語です。
Twitterのプロフィールなどにこの文字が入っていれば、暗号資産に携わっている人の可能性が高いでしょう。
有名NFTで「CryptoPunks」や「CryptoKitties」などもあります。
DAO
日本語では分散型自律組織と訳されます。Decentralized Autonomous Organizationを略してDAO。
簡単に表現すると管理者をもたずにプロジェクトを推進するコミュニティです。
(分かりやすくするために厳密な定義とはずれる部分があるかもしれませんが、ご了承ください。)
意思決定などは、参加者がもつトークン(クリプトのこと)が投票権代わりとなり、その結果で今後の方針を決定します。
今はまだ黎明期で、今後DAOの定義やスタンスが変化していく可能性はあるかもしれませんが、管理者に委ねられるのではなく、個に主権があるとされる非中央集権の仕組みは注目されています。
Dapps(Decentralized Applications)
ブロックチェーン技術を活用し分散型アプリケーションのこと。
そのシステムはデータを管理する中央管理者が存在せず、分散管理されている。
参加者の合意のもと、決定したり、スマートコントラクト上でいつ誰が誰にいくら送金したなどが分かる透明性のある取引を行なうことができる。
アプリケーション内で価値を持つトークンを発行することも可能で、取引に使用することができる。
DAOのように管理者やリーダーが存在せず、取引もP2Pで行えるので、迅速な取引や人件費のコストが抑えられるといったメリットが見込まれます。
Decentraland
メタバースと呼ばれる仮想空間。
引用元:Decetraland HP
仮想空間内には「LAND」と呼ばれる土地があり、仮想通貨によって取引することができる。
LAND内でゲームを作成したり、コンテンツやアイテムを取引することも可能で、今後さらに進化が期待される分野。
イーサリアムチェーンを軸にDecentraland内の通貨は「MANA」が使用される。
DeFi(Decentralized Finance)
ブロックチェーンの仕組みを利用した分散型金融。非中央権的な仕組みで透明性を保って迅速に取引されるので、従来の人や銀行が仲介する金融の仕組みにはないメリットが期待されています。
DeFiはDEX(Decentralized Exchange)と呼ばれる分散型取引所で行うことができます。
DEXによって取り扱っている仮想通貨の種類や数は異なり、世界的に有名なものだとUniswap、SushiSwap、PancakeSwapなどがあります。
詳しく知りたい方はWhitepaperなどを読んでみてください。
DeFiに特徴的な仕組みとして Farming / Staking (別名 : 流動性マイニング)があります。
これは仮想通貨を一定期間DEXに預けることによって、報酬がもらえる仕組みです。
預けることにより、その仮想通貨/暗号資産の流動性を提供することになるので、そのお礼として一定割合の報酬を受け取れます。
この預ける期間をロック期間といい、報酬率をAPR (またはAPY)と表記します。
APR → 預けた資金をそのまま1年間運用した場合の年間収益率。つまり単利計算。
APY → 得た報酬を再投資した場合の年間収益率。つまり複利計算。
だいたい、どの暗号資産も日本の銀行の利子よりはるかに良い利率です。
※ 高い収益率ということは、それだけリスクも大きい可能性もあるので、よく調べて、細心の注意を払ってください。
DEX (Decentralized Exchange)
分散型取引所のこと。P2P(Peer to Peer)で暗号資産を直接取引することができる。
有名なDEXは上述した通り、
- Uniswap
2.SushiSwap
3. PancakeSwap
他にも、たくさんDEXはあるので、興味があればぜひ調べてみてください。
ETHチェーン、Polydonチェーン、BSCチェーンによってメジャーも異なるので運用したい暗号資産に対応したDEXを利用しましょう。